想いを大切にする。エピソード

想いを大切にする。エピソード

2017.9.06指輪に込められた色褪せない母との思い出

お葬式とは、 大切な方との悲しいお別れの式ではありますが、実は小さな小さなよろこびのシーンが生まれる瞬間があるのです。

 

それは、家族が紡ぐ心あたたまるストーリー。

大切な方との別れのひとときを温かい思い出として、残されたご遺族の心の中に生き続けてほしい。大の葬祭では、そんなお手伝いをさせていただいております。

 

母が一番気に入っていた指輪を、お棺の中に入れたい

 

エピソード_納棺_指輪1

 

納棺の際のお話です。

 

あるご家族が、お母様を亡くされました。

 

故人の娘さんから、お母様の思い出を聞く機会がありました。旅行が好きなご家族だったそうで、幼少期からいろんなところへご家族で出かけられたそうです。

 

娘さんは、3人兄弟の真ん中で、唯一の女の子。旅先でお母様とお2人、思い出としてアクセサリーを買うのが恒例となっていたそうです。

 

ある旅行でのこと。海が見えるお土産屋さんで、とても素敵なサンゴのネックレスと指輪を見つけられました。お2人はとても気に入り、娘さんはネックレスを、お母様は指輪を購入されたそうです。淡いピンク色が美しいサンゴでできたお揃いのアクセサリー。

 

それからというもの、お母様はとてもその指輪を大切にお持ちになっており、お出かけする際はいつも身に付けていたそうです。

 

淡いピンクのサンゴの指輪。

 

その指輪を身に付けた生前のお母様は、きっと大変お似合いになったのだろうと、想像ではありますがそんなことを思いながらお話を聞かせていただきました。

 

最期のお別れの時を大の葬祭で迎えるにあたり、娘さんから、

 

「母が一番気に入っていたサンゴの指輪を、お棺の中に一緒に入れることはできませんか?」

 

とご要望をいただきました。

 

しかし火葬場の方からは、棺に物を入れると、お骨を痛めたり、火葬場の機器が破損する可能性があるため、物を入れないようにと言われております。

 

「申し訳ないのですが、入れられません。」 

 

そうお答えするのがマニュアルとしては正しいのですが、私たちスタッフは、ご遺族の想いをどうにかして表現できないかと考えました。そしてこのようなお答えを差し上げました。

 

「もしよろしければ、指輪をお母様の骨壺の中に入れてさしあげてはいかがでしょう?」

 

せっかく美しいピンク色の指輪なので、楽しい思い出とともに色褪せないよう、そっとお母様のお骨の中で一緒に眠っていただきたかったのです。

 

娘さんも、

 

「焼いてしまうより、お母さんもこの綺麗な指輪をずっと持ち続けることができるね」

 

と、目に涙を浮かべながら、口元はそっと笑みを浮かべながら、眠っているお母様に語りかけていらっしゃいました。

 

 

大の葬祭では、ご遺族の想いを心で向き合い、おうかがいすることで、ご遺族のご意向にしっかりと耳を傾けていけるよう最善のサポート体制でこれからも努めてまいります。

 

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